「ASO勉強会」(by 田辺三菱製薬)
今回は、田辺三菱製薬の方による、ASOに関しての病態と「アンプラーグ」の商品概要についておよびについてご説明頂いた。
アンプラーグ(成分名サルポグレラート)は選択的5−HT2ブロッカーであり、セロトニンによる血小板凝集作用や血管平滑筋細胞の収縮を抑制する作用を持つ。
適応は「慢性動脈閉塞症(ASO)に伴う潰瘍、疼痛および冷感等の虚血性諸症状の改善」である。
血流改善を期待する場合、他の抗血小板薬とは作用機序が異なるため併用は問題はなく、低用量アスピリン(バイアスピリン等)との併用も繁用される。
ただし、その抗血小板作用により出血傾向が増すため、「術前」はある程度の休薬期間を設けなければいけない。
参考としてアンプラーグは中止後24〜36時間で抗血小板作用が消失する、との報告(意外に早いんですね〜)があり、服薬指導にも活用できそうである。
アンプラーグ(成分名サルポグレラート)は選択的5−HT2ブロッカーであり、セロトニンによる血小板凝集作用や血管平滑筋細胞の収縮を抑制する作用を持つ。
適応は「慢性動脈閉塞症(ASO)に伴う潰瘍、疼痛および冷感等の虚血性諸症状の改善」である。
血流改善を期待する場合、他の抗血小板薬とは作用機序が異なるため併用は問題はなく、低用量アスピリン(バイアスピリン等)との併用も繁用される。
ただし、その抗血小板作用により出血傾向が増すため、「術前」はある程度の休薬期間を設けなければいけない。
参考としてアンプラーグは中止後24〜36時間で抗血小板作用が消失する、との報告(意外に早いんですね〜)があり、服薬指導にも活用できそうである。
関節リウマチのガイドラインなど総括
関節リウマチは免疫機能異常状態を基礎とする慢性炎症性疾患であり、多発する関節炎と急速に進行する関節破壊等の関節症状を主症状とし、関節外症状として肺臓、腎臓、心臓、眼、皮下組織等にも炎症性障害が分布する関節局所優位の全身性疾患である。基礎的及び臨床的研究の進歩により、関節リウマチの病因、病態は明らかにされつつあるが、未だに不十分である。そのため、関節リウマチは諸種の治療法に抵抗し、多くの例において関節炎症状は増悪、寛解を繰返して進行して、重症の関節障害、運動機能障害に陥る。日本では、60~70万人の関節リウマチ患者が推定されており、40~50才の働き盛りの女性の発症が中心であるため、家族を含めての精神的、社会的問題そして国家レベルでの経済的損失も大きく、対策は重要となる。関節リウマチの治療の目標は関節炎による疼痛の軽減、関節破壊の防止、関節機能の維持により、患者の身体的、精神的、社会的な生活の質の向上を図ることである。関節リウマチの治療の中心は薬物療法であり、抗リウマチ薬、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド薬等がある。抗リウマチ薬は関節リウマチの免疫機能異常状態に起因する炎症をコントロールする薬剤であり、現状では免疫調節薬、免疫抑制薬、生物学的製剤等が含まれる。
(ガイドライン抜粋)
現在、ガイドラインでは「MTX」「サラゾスルファピリジン」が抗リウマチ薬として推奨されており、症状にあわせてこれらに上乗せする形で各種の薬剤を併用する。
<総括>
リウマチは病態についての理解も重要である思うが、細胞毒性をもつリウマトレックスやメトレートが関与するため、薬剤師としてまずは「安全に服用して頂き、プライアンスを向上させ、不測の事態(たとえば風邪症状、服用忘れなど)に患者様が自己判断しないように服薬指導を日頃から努める」ことに尽きると思う。
先日、昭和57年生まれの女性が新患で天六店に来局。
明らかに「若年性リウマチ」であり、遺伝性を疑う。
お話を伺うと、二年前からリウマトレックスを服用、とのこと。(23歳から)
手指の変形は私が見る限り見られず、ご本人様も「周囲にはリウマチであるようには見えない、といわれる」とおっしゃる。
私は、「やはり痛みますか?」としか声掛けできなかった。
この若年性の例はレアケースであるが、三国店でも「リウマチ」と診断されて服用を開始する方は、まず「リウマチと診断されたこと」に対しての精神的ダメージが大きく、薬剤師として傾聴し薬剤の重要性をお話して、適切に服用して頂けるよう促すことが責務である。
かつてはNSAIDが第一選択とされ、今のガイドラインと照らし合わせると治療とは
いえないない状況であったが、現在は有用な治療薬が存在するため、治療の幅は
広がったと言える。
リウマチという病態自体、罹患すると諸症状により寿命が短くなると言われ、免疫抑制剤でコントロールする点も勘案すると、非常に難解な疾患であることを認識すべきである。いまだに根本的な原因は明確にされていない。
薬剤師としてできることは限られているが、現在の医療レベルで「より良いQOLの向上」を患者様が享受できるよう服薬指導において努めなければならないであろう。
<M薬剤師>
(ガイドライン抜粋)
現在、ガイドラインでは「MTX」「サラゾスルファピリジン」が抗リウマチ薬として推奨されており、症状にあわせてこれらに上乗せする形で各種の薬剤を併用する。
<総括>
リウマチは病態についての理解も重要である思うが、細胞毒性をもつリウマトレックスやメトレートが関与するため、薬剤師としてまずは「安全に服用して頂き、プライアンスを向上させ、不測の事態(たとえば風邪症状、服用忘れなど)に患者様が自己判断しないように服薬指導を日頃から努める」ことに尽きると思う。
先日、昭和57年生まれの女性が新患で天六店に来局。
明らかに「若年性リウマチ」であり、遺伝性を疑う。
お話を伺うと、二年前からリウマトレックスを服用、とのこと。(23歳から)
手指の変形は私が見る限り見られず、ご本人様も「周囲にはリウマチであるようには見えない、といわれる」とおっしゃる。
私は、「やはり痛みますか?」としか声掛けできなかった。
この若年性の例はレアケースであるが、三国店でも「リウマチ」と診断されて服用を開始する方は、まず「リウマチと診断されたこと」に対しての精神的ダメージが大きく、薬剤師として傾聴し薬剤の重要性をお話して、適切に服用して頂けるよう促すことが責務である。
かつてはNSAIDが第一選択とされ、今のガイドラインと照らし合わせると治療とは
いえないない状況であったが、現在は有用な治療薬が存在するため、治療の幅は
広がったと言える。
リウマチという病態自体、罹患すると諸症状により寿命が短くなると言われ、免疫抑制剤でコントロールする点も勘案すると、非常に難解な疾患であることを認識すべきである。いまだに根本的な原因は明確にされていない。
薬剤師としてできることは限られているが、現在の医療レベルで「より良いQOLの向上」を患者様が享受できるよう服薬指導において努めなければならないであろう。
<M薬剤師>
関節リウマチ治療薬について
関節リウマチに関して、復習も兼ねて以下を作成しました。
<MTX(メトトレキサート)>
そもそも葉酸代謝拮抗薬、すなわち抗がん剤として開発された。
T細胞・B細胞の分化・増殖を抑制する。
商品名:リウマトレックス(ワイスー武田)、メトレート(参天)
構造的に「葉酸(商品名:フォリアミン)」と非常に類似しており、過度の代謝抑制による副作用発現、たとえば骨髄抑制による貧血・免疫低下を防ぐために、そのフォリアミンを経口投与することがある。(週に1~2T)
実はMTXとNSAIDsは「併用注意」である。
機序は腎における排泄で競合すること、PGの合成抑制による腎血流低下などによりMTXの排泄が低下するため、とされる。
しかし疼痛を伴う疾患であるため、併用される場合は多い。
MTXは過量投与で死に至る薬品であることをまず念頭に置かねばならず、コンプライアンスの向上を最優先事項とする。
<プログラフカプセル(タクロリムス水和物)>
T細胞内の抗原情報伝達路に存在する脱リン酸化酵素のカルシニューリンを不活化し、インターロイキン2等のサイトカインの産生を阻害し、免疫抑制作用を示す。
リウマチにおける適応は分1夕方3mgで、高齢者には1,5~開始する。
夕方投与の理由は、「朝のこわばり」を抑えるためとされている。
K整形では、主に朝に服用の指示が出ている。
薬価は非常に高い。(0,5mgで562,5円)
K整形外科ではリウマトレックスに「プログラフカプセル」を併用する画期的な方法がとられている。
作用機序が異なる故の相乗効果を期待するもので、薬剤費は増大するが自覚症状から併用に対して治療効果を強く感じる、との患者様のお声をよく耳にする。
タクロリムスは高K血症を呈することがあるため、併用禁忌としてはK保持性の「アルダクトン(スピロノラクトン)」があり、現実的にあわせて処方されうるので、特に注意が必要である。
なお近日発売の新薬セララ錠(ファイザー)は「併用注意」である。
MTXにもいえるが、免疫抑制により「風邪類似」の症状が発現する可能性があり、実際に風邪なのか副作用によるものなのかは、薬局では判別不能である。
患者様からそのような症状を耳にした場合は、とりあえず中止して頂き、ドクターに相談するよう促す。「最近風邪っぽいことはないですか?」などもよいであろう。
「手洗い・うがい」も服薬指導のひとつとしては良いであろう。
<アザルフィジンEN(サラゾスルファピリジン)>
リウマトレックスに押されて処方頻度は低いが、リウマチ治療の推奨薬剤である。
規格が、500(メイン)と250があるので注意。腸溶錠である。
サラゾスルファピリジンは高用量では「潰瘍性大腸炎」に適応を持つ。(サラゾピリン)
<セレコックス(セレコキシブ)>
リウマチに適応をもつ、COX-2選択的阻害薬。
100~200mgは関節リウマチ、200mgは変形性関節症。
胃に負担を掛けにくいとされ長期投与を期待されているが、私が聞く限り患者様は「あまり効かない」とおっしゃることも少なくなく、鎮痛作用はマイルドな印象を受ける。
モービック・オステラック・ハイペンは「結果的に」COX-2選択性が高かったが、セレコックスはドラッグデザインにより開発された点が異なり、初の「コキシブ系消炎鎮痛剤」である。
<エンブレル(エタネルセプト)>
週2回皮下注。薬局業務では触れることはないが、リウマチ治療においては繁用されている生物由来製品である。「完全ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプター製剤」
<MTX(メトトレキサート)>
そもそも葉酸代謝拮抗薬、すなわち抗がん剤として開発された。
T細胞・B細胞の分化・増殖を抑制する。
商品名:リウマトレックス(ワイスー武田)、メトレート(参天)
構造的に「葉酸(商品名:フォリアミン)」と非常に類似しており、過度の代謝抑制による副作用発現、たとえば骨髄抑制による貧血・免疫低下を防ぐために、そのフォリアミンを経口投与することがある。(週に1~2T)
実はMTXとNSAIDsは「併用注意」である。
機序は腎における排泄で競合すること、PGの合成抑制による腎血流低下などによりMTXの排泄が低下するため、とされる。
しかし疼痛を伴う疾患であるため、併用される場合は多い。
MTXは過量投与で死に至る薬品であることをまず念頭に置かねばならず、コンプライアンスの向上を最優先事項とする。
<プログラフカプセル(タクロリムス水和物)>
T細胞内の抗原情報伝達路に存在する脱リン酸化酵素のカルシニューリンを不活化し、インターロイキン2等のサイトカインの産生を阻害し、免疫抑制作用を示す。
リウマチにおける適応は分1夕方3mgで、高齢者には1,5~開始する。
夕方投与の理由は、「朝のこわばり」を抑えるためとされている。
K整形では、主に朝に服用の指示が出ている。
薬価は非常に高い。(0,5mgで562,5円)
K整形外科ではリウマトレックスに「プログラフカプセル」を併用する画期的な方法がとられている。
作用機序が異なる故の相乗効果を期待するもので、薬剤費は増大するが自覚症状から併用に対して治療効果を強く感じる、との患者様のお声をよく耳にする。
タクロリムスは高K血症を呈することがあるため、併用禁忌としてはK保持性の「アルダクトン(スピロノラクトン)」があり、現実的にあわせて処方されうるので、特に注意が必要である。
なお近日発売の新薬セララ錠(ファイザー)は「併用注意」である。
MTXにもいえるが、免疫抑制により「風邪類似」の症状が発現する可能性があり、実際に風邪なのか副作用によるものなのかは、薬局では判別不能である。
患者様からそのような症状を耳にした場合は、とりあえず中止して頂き、ドクターに相談するよう促す。「最近風邪っぽいことはないですか?」などもよいであろう。
「手洗い・うがい」も服薬指導のひとつとしては良いであろう。
<アザルフィジンEN(サラゾスルファピリジン)>
リウマトレックスに押されて処方頻度は低いが、リウマチ治療の推奨薬剤である。
規格が、500(メイン)と250があるので注意。腸溶錠である。
サラゾスルファピリジンは高用量では「潰瘍性大腸炎」に適応を持つ。(サラゾピリン)
<セレコックス(セレコキシブ)>
リウマチに適応をもつ、COX-2選択的阻害薬。
100~200mgは関節リウマチ、200mgは変形性関節症。
胃に負担を掛けにくいとされ長期投与を期待されているが、私が聞く限り患者様は「あまり効かない」とおっしゃることも少なくなく、鎮痛作用はマイルドな印象を受ける。
モービック・オステラック・ハイペンは「結果的に」COX-2選択性が高かったが、セレコックスはドラッグデザインにより開発された点が異なり、初の「コキシブ系消炎鎮痛剤」である。
<エンブレル(エタネルセプト)>
週2回皮下注。薬局業務では触れることはないが、リウマチ治療においては繁用されている生物由来製品である。「完全ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプター製剤」
低用量スルピリドの有効性について
こんにちは、M薬剤師です。
先週は、低用量のドグマチール(スルピリド)の「うつ病」に対する有効性について発表。
〜スルピリドに関する「抗うつ作用」の長期オープン試験結果は以下の通り〜
平均効果発現時期 6,7±3,5日
平均至適用量 35,0±17,6mg/day
スルピリドの特徴として、抗精神病薬としては力価が低いこと、他の抗うつ薬と比べて効
果発現が早いことがあげられる。
副作用として中枢抑制が知られているが、他に憂慮すべきは「生理不順」だろう。
現在は、潰瘍、うつ病、統合失調症のいずれに対してもスルピリドは第一選択とは言いが
たいが、上記の利点を期待して主に軽度のうつ病や若年層に繁用される。
低用量でのスルピリドの有効性について確認できたことは一つの収穫であった。
先週は、低用量のドグマチール(スルピリド)の「うつ病」に対する有効性について発表。
〜スルピリドに関する「抗うつ作用」の長期オープン試験結果は以下の通り〜
平均効果発現時期 6,7±3,5日
平均至適用量 35,0±17,6mg/day
スルピリドの特徴として、抗精神病薬としては力価が低いこと、他の抗うつ薬と比べて効
果発現が早いことがあげられる。
副作用として中枢抑制が知られているが、他に憂慮すべきは「生理不順」だろう。
現在は、潰瘍、うつ病、統合失調症のいずれに対してもスルピリドは第一選択とは言いが
たいが、上記の利点を期待して主に軽度のうつ病や若年層に繁用される。
低用量でのスルピリドの有効性について確認できたことは一つの収穫であった。





