
喘息治療は、長期に渡る自己管理が非常に重要です!
喘息は、慢性的な気道の炎症により気道が過敏になり、様々なアレルゲンによって気道の狭窄が起こり、最悪の場合、呼吸困難を起こし死に至る非常に怖い疾患です…喘息死亡者数は減少傾向にありますが年間3000人以上が亡くなっています。死亡例のほとんどは不定期受診、発作時のみ受診している患者だったというデータもあるので、是非、定期的な受診を!
また、喘息は約9割が2〜6歳で発症します(小児喘息)。その内約4割が成人喘息へと持ち越すので、定期的に受診をして、早期からしっかり治療をしていきましょう!

喘息症状は、約7割が風邪により誘発されるので、ただの咳と区別がつきにくいと思いますが、基本的な喘息の症状、発作の前ぶれとして
・ 咳が出る
・ 息切れがする、呼吸が苦しい
・ 息を吐くときのどがゼーゼーヒューヒュー鳴る
・ のどがイガイガする、たんがでる
・ 呼吸機能の低下
見逃しやすい喘息の症状として
・ ちょっとした刺激で咳込む
※
刺激:ちょっと走る、階段、坂道をあがる、大声で笑う、ホコリや煙、疲労やストレス
・
夜、喘息で目が覚める
・ 風邪をひきやすい
救急外来受診の目安として
・ 苦しくて横になれない、歩行困難などの中等度以上の喘息症状
・ 発作止めを吸入しても、3時間以内に症状が改善しない
・ 発作止めの吸入を1〜2時間おきに必要とする
・ 発作止めを吸入しても症状が悪化していく
喘息治療の基本は、“薬物療法”と“日常管理”です
【日常管理】
・ 環境整備:ホコリ、ダニ、カビなどの原因を少なくする
・ 生活管理:風邪を引かないように注意し、疲労を残さないようにする
・ 精神的コントロール:ストレスを避け、明るく過ごす
【薬物治療】
初めに申しましたように、喘息治療は長期に渡る自己管理が重要になりますので、症状がなくなっても長く続ける事が重要です←自己判断でやめないで下さいね!
薬物治療としては、気道の慢性的な炎症を抑え、さらに、気管支を広げて、症状をコントロールし正常な日常生活や肺機能を維持することが大切です。
治療薬としては、
【発作治療薬】
メプチン、サルタノール、ベロテックなど
目安として、これらが半年に一本無くなるようなら定期的な受診を
【長期管理薬(コントローラー)】
・ 吸入ステロイド薬…気道の炎症を抑えるため最も効果的な長期管理薬
フルタイド、パルミコート、キュバールなど
※
ステロイドと聞いて敬遠される方もいらっしゃるでしょうが、吸入薬なので全身性副作用は非常に少ないです。ただし、吸入後はしっかりうがいを!うがいするのが難しい方は水で流し込んで下さいね
・ β2刺激薬…気管支を広げる。吸入ステロイド薬との併用で最も効果を発揮
セレベント、ホクナリンテープ、メプチン錠など
・ 抗ロイコトリエン薬:オノン、シングレア、キプレスなど
・ テオフィリン薬:テオロング、テオドール、ユニフィルなど
・ 吸入ステロイド・β2刺激薬配合剤:アドエア
などがあります。ただ、ディスカス、ロタディスク、エアゾールなどの吸入薬は使い方が独特で間違った使い方をしがちなのも現状です。
そこで私たち薬剤師の出番です!患者さん、親御さんとともに喘息治療に取り組んでいくために私たち新人薬剤師もしっかり勉強していかなければいけませんね!
分からない事があれば気軽にお尋ねください。
プロゴルファーの丸山茂樹選手、プロ野球選手の小笠原道大選手、スピードスケートの清水宏康選手も喘息を乗り越えて超一流のスポーツ選手として活躍されています!
皆さんも喘息をしっかりコントロールして不自由のない日常生活を送りましょう。
最後にグラクソスミスクラインさん貴重なお話有り難うございました!





