妊娠をしたらチラージンは増やす?減らす?関係ない?

甲状腺機能低下症と妊娠について (北村ph)

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テーマに入る前に、甲状腺とは何か??をお話したいと思います。
まず甲状腺は、のどぼとけのすぐ下に蝶の羽を広げたような形で気管を包み込むようにあります。
甲状腺の働きは、甲状腺ホルモンというホルモンを分泌しています。



その甲状腺ホルモンは、体の発育を促進し、新陳代謝を盛んにする働きがあります。つまり、活動するために必要なエネルギーを作り、人が快適な生活を送るためには無くてはならないホルモンなのです。

甲状腺ホルモンは、多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまします。前者を甲状腺機能亢進症、後者を甲状腺機能低下症といいます。



今回のテーマは甲状腺機能低下症ですので、甲状腺機能低下症についてもう少し掘り下げてみましょう。


甲状腺機能低下症はその名の通り、甲状腺の機能が何らかの原因によって働きが悪くなる疾患です。その原因などによっていくつかに分類されますが、中でも最も患者数の多い慢性甲状腺炎(橋本病)は、自己免疫が原因と考えられています。つまり、本来は体を守るべきリンパ球が自分の甲状腺を自分ではない外敵とみなして攻撃するのです。


甲状腺ホルモンはほとんどの臓器に受容体が分布しているので、
甲状腺ホルモンの異常は全身諸臓器の症状として現れます。例えば、寒がり、皮膚のカサつき、声がかれる、体重増加、便秘などが認められます。
治療は、甲状腺ホルモン製剤を補充する投薬治療です。
慢性甲状腺炎は女性の割合が多く、症状も特定されないので発見されにくい疾患です。
20代から徐々に患者数が増え始め、女性としては多くの人が結婚・出産を迎える大事な時期でもあります。

実はこのホルモン、健康な赤ちゃんを産むためには非常に大切なホルモンなのです。妊娠がわかったら、産婦人科で行われる血液検査には必ず甲状腺機能の項目が含まれています。
妊娠初期〜中期にかけて、お腹の赤ちゃんは目覚ましく発達します。甲状腺ホルモンの不足は胎児の神経系の発達に影響するなど、胎児への悪影響が出現する可能性が考えられます。そのため、特に妊娠初期は甲状腺ホルモンの必要量が増加するので、投薬治療をしている妊婦は服用量を少し増加する必要があります。通常は、正常値(0.81.8ng/dL)の上限が理想のようです。
甲状腺ホルモン製剤はもともと体内にあるホルモンを補充する方法ですので、妊娠中でも授乳中でも赤ちゃんに影響はありません。